歯科を入り口に、心身ともに健康になれる場を作る
当院が目指しているのは、患者さんに寄り添い、いつも健康でいられるお手伝いをすること。症状が出たら治療するのはもちろん、患者さんが持っている本来の力を活かし、病を未然に防げるようサポートしています。なるべく抜かない・削らない治療を行い患者さんの歯を可能な限り残し、虫歯や歯周病にならないよう予防歯科に力を入れています。
さらにメディカルアロマの力を借りて患者さんがリラックスして治療を受けられる環境を整えたり未病ケアを導入したりと、歯科を入り口に心身ともに健康でいられる手助けを続けています。
治療の痛みに涙した子供時代
実は子供の頃は虫歯が多く、何度も治療で痛い思いをしてきました。特に忘れられないのは、おじいちゃん先生に麻酔なしで神経を抜かれたことです。あまりの痛みと恐怖で声を出すこともできず、一筋の涙が頬を伝ったのを今でも鮮明に覚えています。こんな経験をしているので、歯科治療を苦痛に思う患者さんの気持ちは人一倍わかります。
「患者さんには、同じ思いをしてほしくない」
こう思い、歯科大学を卒業したての頃は自分の歯茎に麻酔をして痛くない方法を研究し、終電で帰ることも何度もありました。その成果か、患者さんからは「いつ麻酔をしたんですか?わからなかったです」と言われることも多いです。ときには麻酔の恐怖心を和らげるため、麻酔注射の前の表面麻酔にメディカルアロマオイルを調合して塗布しています。かたくなに治療を拒んでいた患者さんにメディカルアロマオイルを使用したところ、リラックスしてぐうぐう眠って口を開けられなくなってしまい、逆に治療ができなくなるという笑い話もありました。
歯科×メディカルアロマで健康に導く
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メディカルアロマは日本では馴染みが薄いかもしれませんが、ベルギーやフランスでは代替医療として普及しています。日本における漢方薬のような位置づけと思っていただければ、イメージがしやすいでしょうか。
私がメディカルアロマに出会ったのは、自分自身の心身の不調や息子の病気に悩まされていたときです。植物の芳香成分が化学物質と似ていて人体に害なく癒しの効果が得られると知り、藁にもすがる思いで専門家から学びました。実際に使用してみると、心身が整っていくのを感じられました。メディカルアロマオイルを塗ると腹痛が緩和されたり、寝つきが悪いときでもスッと眠りにつけたりと、日常生活になくてはならないものになっていたのです。科学的根拠に基づく歯科医療と漢方薬的なアプローチのメディカルアロマを組み合わせればより患者さんのお役に立てると考え、診療にも取り入れることにしました。血圧の高い方には処置前に血圧を下げるアロマを使用したり、嘔吐反射が強い方にはうがいの水にペパーミントを入れたりしています。歯科とアロマは一見無関係ですが、心身を健康に導くという点は同じです。私の使命は、私は患者さんが健康になる手助けをすること。それを実現する最大の手段として歯科医療を提供しており、患者さんのためになるなら歯科以外の領域の力も借りていきたいと考えています。
明るく温かい雰囲気の中で治療と予防を続けてほしい
2000年から医院を続けられているのは、スタッフたちのおかげです。開院直後から20年以上働き続けているスタッフや、患者として10年以上通い、雰囲気に惹かれて就職したスタッフも複数名います。入れ替わりが少ないので長期に渡って患者さんの健康に伴走して行けるのが、当院の強みのひとつです。
明るい雰囲気は患者さんの評判も良く、10年、20年と毎月のように来院される患者さんも少なくありません。帰るのをしぶる小児の患者さんが診療台から降りたがらなかったり、廊下をうろうろしてスタッフと遊びたがったりと、微笑ましい光景が見られることもあります。
当院で大切にしているのは、患者さんのお話をじっくり聴くこと。たとえばあごや舌が痛い、口が開けにくいなどでお悩みの患者さんには、私が自らカウンセリングを行います。こうした痛みや不具合には心理的な要因が絡んでいることが多く、まずはお話しを伺って原因を探りそれを患者様自身に認識していただくのが重要だと考えております。不安いっぱいの表情で来院された患者さんのほとんどは、すっきりした笑顔で「来て本当に良かった」と喜んで帰って行かれ、私も心から嬉しく思います。歯医者さんは怖いところだと苦手意識を持っている方や「こんなことを相談していいのかな……」とためらっている方も、ぜひ一度、だまされたと思ってお越しください。スタッフ一同、笑顔でお迎えしてお悩みに耳を傾け、心身ともに健康になれるようサポートしていきます。